<地球の限界>

Planetary Boundary

 

SDGsは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」の頭文字をとった名称で、複数の目標(Goal)があるから最後に小文字の「s」が付いています。2015年9月に国連本部で開催された国連・持続可能な開発サミットで採択された合意文書「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中で示された目標です。

 

では、なぜ人類共通の目標に「持続可能」という文言が入っているかといえば、現代の世界を持続するのが困難になっているからです。その危機的状況を表す言葉が地球の限界(Planetary Boundary)という概念。2009年にストックホルム・レジリエンス・センターの所長ヨハン・ロックストロームを代表とする29名の科学者グループが出した論文が世界的な注目を集めました。

その中に記された内容を要約すると、
現在人類が地球システムに与えている圧力は飽和状態に達していて、気候や水環境、生態系などが本来持つ回復力の限界を超えると極めて危険である。よって人類が生存できる限界がどこにあるかを知ることが重要であるという考え方です。一説では人類がこのままの消費生活を続けていると2030年には地球2個分相当の資源が必要になるといわれています。

 

この地球の限界(Planetary Boundary)関しては、環境省が平成29年度版の『環境白書・循環型社会白書・生物多様性白書』の冒頭3pに取り上げられていますのでネット公開されている資料を読んでみてください。