SDGsを考える


海に守られて生きる人類


SDGsゴール14のタイトル解説文は以下のようになっています。

 

海洋と海洋資源を持続可能な開発に向けて保全し、持続可能な形で利用する

 


私たちが生きている星のことを当たり前のように「地球」と呼んでいますが、その全面積に占める陸地の割合は約29%で海洋面積が71%。本来は「水球」と呼んだ方が相応しいのかもしれません。



 

その海がSDGsにおいては守るべき重要な場所となっています。陸地から流れる人類による有害物質や廃棄物は海洋汚染を生み出し広大な海洋に蓄積されていきます。そしてこの汚染は地球規模の連鎖によって海産物を食する人間の側にも返ってくるのですが、危機感を最も強く持つべきは日本のように周囲を海に囲まれた島国の民であるべきではないでしょうか?なぜなら私たちは長らく海に守られて生きてきたからです。

 



ハワイに代表される南国の島々は20世紀の海外旅行産業における一大市場として都市に暮らす人々に心地よい余暇を提供してきましたが、そこに生まれた過度な開発が文明化以前に長らく継続されていた自然と向き合う漁業の場を奪った側面を見過ごすことはできません。



 

UNWTO(国連世界観光機関)のSDGsゴール12における具体的指標【Target 14.7】は以下のようになっています。

 



2030年までに、漁業、水産養殖及び観光の持続可能な管理などを通じ、小島嶼開発途上国及び後発開発途上国の海洋資源の持続的な利用による経済的便益を増大させる。

 


美しい海に囲まれた南洋の小さな島が世界中の旅人にとって憧れの観光地であり続けることは素晴らしいことです。だからこそ、自然本来の姿を五感で味わうと同時に、そこに育まれてきた「海と共にある生活」を旅人が一緒になって守る観光活動を模索する時代なのだと思います。


著者:江藤誠晃
ツーリズム・プロデユーサー、旅行作家。

NEXT TOURISM 理事、観光甲子園統轄プロデューサー。