SDGsを考える


産業革命の反省を活かす


SDGsゴール12のタイトル解説文は以下のようになっています。

 


持続可能な消費と生産のパターンを確保する

 


産業革命はワットによる蒸気機関の発明を契機に18世紀半ばから19世紀かけて英国を中心に起こった産業の一大変革です。科学技術の進歩は加速度的に人々の生活を変え、大量生産・大量消費の時代が到来。人類は物質的に豊かになり長距離の移動を伴う観光活動も可能になりました。



 

この流れは20世紀に入ってさらに高度化された一方で、深刻な環境破壊や天然資源の枯渇をもたらし右肩上がりの成長には限界があることが明確となりました。その対策として各種のエコ活動が盛んになっていることは喜ばしいことですが、成果はまだまだというのが現実です。



 

「モノからコトへ」というキーワドが各種で取り上げられる背景には物質文明に踊った人類の反省が存在するのではないでしょうか?無形の価値を交換する観光産業には「コト消費」をリードできる可能性がありますから大きな期待が集まります。

 

UNWTO(国連世界観光機関)のSDGsゴール12における具体的指標【Target 12.b】は以下のようになっています。


 

雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業に対して持続可能な開発がもたらす影響を測定する手法を開発・導入する。

 


この指標はゴール8とほぼ同じ文面ですが、ここでは開発がもたらす影響の測定方法が求められています。大量生産・大量消費に対して適量生産・適量消費を広くネットワークするのが観光産業。その動向を人類がお得意とする科学技術で測定していきたいですね。


著者:江藤誠晃
ツーリズム・プロデユーサー、旅行作家。

NEXT TOURISM 理事、観光甲子園統轄プロデューサー。