SDGsを考える


ディーセント・ワークの推進


SDGsゴール8のタイトル解説文は以下のようになっています。



すべての人のための持続的、包摂的かつ持続可能な経済成長、生産的な完全雇用およびディーセント・ワークを推進する

 


ディーセント・ワークは日本では聞き慣れない言葉ですが「働きがいのある人間らしい仕事」を意味しています。

 



観光産業の成長には、そこに働く人々の満足が伴う必要があります。海外旅行に出かけるのは経済的に豊かな人々ですから、受け入れ側が途上国の場合は適正な雇用環境の準備が求められるのです。訪れる人と迎える人の満足にバランスが保たれるところに真の観光は成立するということで【3角思考の観光学】で紹介した「住人良し、旅人良し、世界良し」にも通じる考え方ですね。



 

また、先進国においても観光産業に従事する人は国や地域に誇りを持ち、憧れの職業として注目される存在にならなければなりません。

UNWTO(国連世界観光機関)のSDGsゴール8における具体的指標【Target 8.9】は以下のようになっています。



2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する。

 

ディーセント・ワークの推進は、あらゆる国が観光立国を目指す底流として力を持ちます。拡大する観光産業には必ずや今までにない新たな職業が誕生します。若い世代には是非その姿を想像していただきたいです。


 

 


著者:江藤誠晃
ツーリズム・プロデユーサー、旅行作家。

NEXT TOURISM 理事、観光甲子園統轄プロデューサー。