海外旅行自由化


1964年4月1日


東京オリンピック開催に湧いた1964年。日本人にとって画期的な変化となったのが海外渡航の自由化でした。それ以前もビジネスや留学で海外を訪れる日本人は増えていましたが、法的に誰もが海外旅行に行けるようになったのはこの年の4月1日だったのです。

 



翌1965年、日本航空は「ジャルパック」というセット旅行のブランドを立ち上げて、第一便となる「ヨーロッパ16日間コース」が飛びました。パンフレットを現代から見ると質素なものですが、当時の日本人にとっては「夢の案内書」だったに違いありません。



 

ただし、コペンハーゲン・アムステルダム・ロンドン・パリ・フランクフルト・ジュネーブ・ローマといった主要都市を巡るツアー代金は67万5千円。その後販売されたハワイコースは割安の37万8千円でしたが、大卒初任給が2万1千円だった当時、海外旅行は一般の人々には手の届かない高額消費だったのです。





著者:江藤誠晃
ツーリズム・プロデユーサー、旅行作家。

NEXT TOURISM 理事、観光甲子園統轄プロデューサー。